健診の考え方
健康診断(健診)の多くは1年に1回、そのほとんどが項目を決めて検査を行っています。
以前は「早期発見」「早期治療」を主な目的として行われていましたが、近年は不適切な生活習慣から起きる「生活習慣病」を予防しようという考え方に変わっており、健康状態を1年に1度チェックする場との考え方が主になってきています。もちろん、従来通り「早期発見」「早期治療」による、疾患の「重症化予防」にも重点を置くことは変わりません。
健診の結果判定の考え方
「要観察」「要注意」
今回の検査でたまたま高かったのか、いつも高めなのか、少し時間を置いて検査することが必要です。検査によっては生活習慣改善の上、再度検査することが必要な場合もあります。 健診結果判定は見落としを防ぐため、少し広めに行っています。そのため、「要精密検査」であっても、再検査すると「異常なし」「放置可」と出ることも少なからずあります。それでも精密検査の指示があった場合、たとえ症状が無くても受診が必要です。症状の無いときに、異常を早期発見・早期治療することができれば、身体への負担も少なくてすみます。「以前も精密検査では異常がなかったから」という理由で 「どうせ今回も大丈夫、何もない」と自己判断をして放置すると、せっかく受けた健康診断の結果を活かすことができません。 精密検査が必要と判定された場合は、必ず早期に医療機関への受診をおすすめします。(診療科は「検査項目と受診する科」をご覧ください)
結果判定について
判定 | 意味 | |
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A | 異常なし | 今回の検査では正常範囲でした。 |
B | 軽度異常 | 軽度の所見がありますが、特に問題ありません。昨年との変化を確認しましょう。 |
C | 要観察 | 経過観察が必要です。6か月以内に再検査をお受けください。 |
D | 要注意 | 経過観察が必要です。3か月以内に再検査をお受けください。 |
E | 要精検 | 医療機関での精密検査が必要です。1か月以内に精密検査を受けましょう。★ |
F | 要治療 | 医療機関での治療が必要です。★ |
G | 継続加療 | 継続して治療を受けましょう。 今回の結果を主治医にお見せいただき、 指示に従ってください。★ |
H | 要再検 | 測定や検体に不備があり、検査できませんでした。もう一度調べましょう。 |
★病院にかかっていても、精密検査依頼書を封入する場合があります。主治医にお渡しください。